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収入増益で農業を継続して安定経営
農作物の品質向上(日よけ・雨除け効果)
エネルギーの地産地消
農地の上に太陽光発電システムなどの発電設備を設置し、農業と発電事業を同時に行います。
植物に太陽光が当たり続けても光合成は増加しない「光飽和点」に着目し、農地の上に架台を組んで間隔をあけて太陽光パネルを設置し、農作物と電力の両方を得ようというものです。(CHO研究所所長の長島彬氏が考案)
2013年3月、いくつかの条件がクリアできることを前提に農林水産省が農地の一部転用を認め、農地を利用して太陽光発電が可能になりました。
売電収入という農家の新しい投資で、農村地域の振興策などとして関心が高まっています。
稲の光飽和点は40〜50klxです。20klxあれば、80%の光合成が可能とも言われています。
この光飽和点をもとに、発電設備の容量を決めます。
代表的な農作物の光飽和点(参考値)は次のとおりです。
農作物 | 光飽和点 |
ミツバ・みょうが | 20klx |
レタス・イチゴ・いんげん | 25klx |
ピーマン・サツマイモ・とうがらし | 30klx |
なす・えんどう・ブドウ(巨峰)・キャベツ・白菜・梨(幸水) | 40klx |
セロリ・かぼちゃ | 45klx |
きゅうり・メロン | 55klx |
トマト | 70klx |
里芋・スイカ | 80klx |
光飽和点をもたないトウモロコシですら、パネルの下で育てる方が大きく成長するという実験結果も得られています。
ただし、実証されていない作物は不具合が生じる可能性もあり、当初の導入規模を小さくするなど対策が必要です。
一般的には影が小さく風の影響を受けにくい小型パネルを使用、重量負荷が少ないので単管パイプを架台にできます。
非常に簡易な構造ですが、その分導入コストを抑えることができます。
約3mの高さに太陽光パネルを設置すればトラクターが使用でき、雑草による影の心配もありません。
米作農家の反収は下がり続けても補助金に頼らず、営農型太陽光発電で大幅な収入増が見込め、また農家の後継者
問題などの解決にもつながります。
日本の耕地450万haのうち、300万haを営農型太陽光発電をすれば国内の年間電力使用量が賄えると言われており、個々の取り組みがエネルギー問題の解決につながるかもしれません。